おはようございます!
日進市のコンディショニング専門パーソナルジムLIFE PLUSです😊
「年をとると感覚が鈍る」とよく言われます。
ではこれ、体のどこから鈍るのでしょうか。
なんとなく全身が均等に鈍っていくイメージを持たれるかもしれませんが、そうではありません。順番があります。
遠いところから鈍っていきます
感覚の加齢変化をまとめた報告によると、加齢では 体の中心から遠い場所の、太い神経の線維と受容器(センサー)が優先的に失われていく とされています。
その結果、落ちやすいのがこの3つです。
- 足先の位置感覚(今、足がどの向きか)
- 振動を感じる力
- 触れられた場所を細かく区別する力
そして、これらの低下がバランスの成績と関わることも報告されています。
つまり、足元がいちばん先に「見えにくく」なる ということです。
なぜ、遠いところからなのでしょうか
分かりやすいたとえがあります。電線 です⚡
神経は、脳から体の各所へ伸びる長い線です。そして足先へ向かう線は、体のなかでいちばん長い ことになります。
家の中の配線を思い出してください。長く伸ばした延長コードほど、途中で踏まれたり、折れたり、傷んだりする箇所が増えますよね。
短いコードなら、傷む場所がそもそも少ない。
神経も似た事情を抱えています。長い線ほど、維持するのが大変で、先端から不調が出やすい。 だから足先から鈍っていきます。
ここに、もうひとつ重なります
足の裏は、体じゅうでいちばん地面に近いセンサーです。立っている人の足の裏に小さな振動を当てるだけで、体が勝手に傾く。そんな実験があるほど、脳はこの情報を頼りにしています。
ところが現代の生活では、靴・靴下・平らな床によって、足の裏に届く情報そのものが減っています。
ここに加齢が重なると、どうなるでしょうか。
センサーの数が減っているところに、届く情報も少ない。
二重に薄くなります。
だから「まっすぐ立っているつもりで傾いている」「段差に気づくのが遅れる」といったことが起こりやすくなります。
老眼と、同じように考えてみてください
年齢とともに、近くが見えにくくなります。これは誰にでも起こることです。
そのとき私たちは、どうするでしょうか。
諦めません。眼鏡をかけます。 部屋を明るくします。文字を大きくします👓
足元の感覚も、考え方はまったく同じです。鈍ってきたぶんを、届く情報を増やして補う ことができます。
具体的には
- 裸足で床の質感を感じる時間をつくる
- 足の指を1本ずつ、手で動かす
- 畳、フローリング、バスマットと、違う面を踏み比べる
- お風呂で足の裏を触って、感覚を確かめる
派手さはありませんが、狙いははっきりしています。センサーに仕事をさせること です。
今日のひとこと
「足元がおぼつかない」は、比喩ではありません。
文字どおり、足元からの情報が薄くなっているのかもしれません。
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参考にした研究
- Shaffer SW, Harrison AL. Aging of the somatosensory system: a translational perspective. Physical Therapy. 2007;87(2):193-207.
- Kavounoudias A, Roll R, Roll JP. Foot sole and ankle muscle inputs contribute jointly to human erect posture regulation. The Journal of Physiology. 2001;532(3):869-878.