おはようございます!
日進市のコンディショニング専門パーソナルジムLIFE PLUSです😊
今日は、体の状態を映す身近な指標のお話です。歩く速さ です。
まず、身近な数字から
横断歩道の青信号が何秒つくか、考えたことはありますか。
これは道路の長さから決められていて、その計算に使われている歩行速度が 秒速1メートル です。「これくらいの速さなら渡りきれるだろう」という前提の数字です(府県警察の説明より)。
秒速1メートルは、時速に直すと 3.6キロ。速歩きではなく、ふつうの歩みです🚸
次に、研究の数字
歩く速さと、その後の健康との関係を調べた大きな研究があります。
アメリカで行われた9つの追跡研究をまとめたもので、対象は 65歳以上の34,485人。6年から21年にわたって追跡されています。
この方々の平均歩行速度は、こうでした。
秒速0.92メートル
先ほどの信号の前提は、秒速1メートル。
つまり 平均的な高齢者にとって、標準的な青時間はぎりぎり ということになります。
さらにこの研究では、こんな関係も示されました。
- 歩く速さが 秒速0.1メートル速いごとに、追跡期間中の死亡リスクが低い
- 75歳の方の10年後の生存率を歩く速さ別に計算すると、男性で19〜87パーセント、女性で35〜91パーセントという幅が出た
同じ年齢でも、歩く速さでこれだけ違って見えた ということです。
なぜ歩く速さが、そこまで映すのでしょうか
歩くという動作は、実はたくさんのものを同時に使います。
- 脚の力
- 心臓と肺の働き
- 関節の動く範囲
- バランスをとる感覚(目・耳の奥・足の裏からの情報)
- 神経の反応の速さ
このどれかが落ちると、人は無意識に速さを落とします。 痛みや不安があるときも、速さを落とします。
だから歩く速さは、体のいろいろな部分の 合計点 として現れます。
体温計のような指標 だと考えてください。
ご自宅でできる確かめ方
歩幅や姿勢は意識せず、いつものペース で歩いてください。
平らな廊下や道で、10メートルを何秒で歩けるか。
- 10秒で歩けた …… 秒速1.0メートル。信号の前提に届いています
- 12秒かかった …… 秒速0.83メートル。少し急ぐ必要が出てきます
- 13秒かかった …… 秒速0.77メートル。標準的な青時間では厳しくなります
急ぐ必要が出てきている方へ、ひとつお願いがあります。
無理に速く歩く練習は、しないでください。
速さは結果です。バランスと関節の動きが整うと、速さは自然に戻ってくる ことが多いのです。
速く歩こうと意識だけを変えると、歩幅が伸びて重心が前に出すぎ、かえって転びやすくなります。
今日のひとこと
「最近、青信号で急ぐようになった」
これは気のせいではなく、体からの合図 かもしれません。
10メートルを測ってみて気になった方は、公式LINE・お電話・店頭でお気軽にどうぞ✨
参考にした研究
- Studenski S, Perera S, Patel K, et al. Gait speed and survival in older adults. JAMA. 2011;305(1):50-58.
- 歩行者用信号の秒数の考え方:大阪府警察「信号の秒数(歩行者横断秒数の延長等)」