おはようございます!
日進市のコンディショニング専門パーソナルジムLIFE PLUSです😊
今日は、乗り物酔いのお話です。
まず、こんな経験に心当たりはありませんか。
- 車で本やスマホを見ると酔う。でも 外の景色を見ていれば平気
- 後ろの席だと酔うのに、助手席だと大丈夫
- 自分が運転しているときは、まったく酔わない
不思議なくらい条件がそろっていますが、これは全部ひとつの考え方で説明がつきます。
「食い違いモデル」という考え方
乗り物酔いの説明としてよく使われるのが、食い違い(ミスマッチ)モデル です。1978年に発表された考え方で、今も基本になっています。
内容はシンプルです。
目からの情報と、耳の奥からの情報が食い違うと、脳は不快な反応を起こす。
車で本を読んでいる場面に当てはめてみましょう。

- 目 が見ているのは本のページ。→「動いていない」
- 耳の奥 は、揺れと加速をしっかり感じている。→「動いている」
「止まっている」と「動いている」が、同時に届きます。
これは、こんな状況に似ています。
同じ現場を見てきたはずの部下が2人、まったく違う報告をしてくる。片方は「異常ありません」、もう片方は「大変です、揺れています」。
どちらかが嘘をついているか、どちらかが壊れている。 脳はそう判断せざるを得ません。そして体は「何かおかしい」という反応を起こします🤢
外の景色を見れば、目も「動いている」と報告します。2人の報告が一致するので、楽になる。理屈が合っていますね。
自分で運転すると酔わない理由
運転している人が酔わないのは、もうひとつ別の要素が関わります。予測 です。
自分でハンドルを切るので、これから体がどちら向きに振られるか、あらかじめ分かっています。
脳は「この後こう揺れるだろう」と先に見込んでおける。実際に届いた情報がその見込みと合っていれば、食い違いにはなりません。
後ろの席がつらいのは、この予測が立てられないうえに、窓から見える景色も限られるからです。
助手席のほうが楽なのは、気のせいではありません。
前が見えるぶん、次の揺れを予測できるからです。
慣れる、ということ
このモデルがおもしろいのは、「慣れ」も説明できる ところです。
船に乗り続けていると、数日で酔わなくなることがあります。脳が「揺れているときはこう感じるものだ」という 新しい見込みを覚えた からです。
そして逆のことも起きます。
船を降りたあと、数日ふらつくことがあります。陸に上がったのに、まだ揺れている感じが残る。
これは、海の上向けに覚えた見込みが、まだ残っている ためと考えられています。
つまり脳は、感覚の食い違いに 合わせ直す力 を持っています。
そしてこの力は、大人になってからも働きます。
今日のひとこと
乗り物酔いしやすい方は、体が弱いのではありません。
目と耳の食い違いに、脳が敏感なだけ です。
そして敏感さは、慣らしていける余地があります。
車での移動が多い方は、外の景色が見える席 を選ぶだけでも変わります。今日から試せることのひとつです🚗
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参考にした研究
- Reason JT. Motion sickness adaptation: a neural mismatch model. Journal of the Royal Society of Medicine. 1978;71(11):819-829.