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🚗【耳のしくみ④】乗り物酔いが起きる理由と、酔いにくくなる座り方

おはようございます!
日進市のコンディショニング専門パーソナルジムLIFE PLUSです😊

今日は、乗り物酔いのお話です。

まず、こんな経験に心当たりはありませんか。

  • 車で本やスマホを見ると酔う。でも 外の景色を見ていれば平気
  • 後ろの席だと酔うのに、助手席だと大丈夫
  • 自分が運転しているときは、まったく酔わない

不思議なくらい条件がそろっていますが、これは全部ひとつの考え方で説明がつきます。

「食い違いモデル」という考え方

乗り物酔いの説明としてよく使われるのが、食い違い(ミスマッチ)モデル です。1978年に発表された考え方で、今も基本になっています。

内容はシンプルです。

目からの情報と、耳の奥からの情報が食い違うと、脳は不快な反応を起こす。

車で本を読んでいる場面に当てはめてみましょう。

  • が見ているのは本のページ。→「動いていない」
  • 耳の奥 は、揺れと加速をしっかり感じている。→「動いている」

「止まっている」と「動いている」が、同時に届きます。

これは、こんな状況に似ています。

同じ現場を見てきたはずの部下が2人、まったく違う報告をしてくる。片方は「異常ありません」、もう片方は「大変です、揺れています」。

どちらかが嘘をついているか、どちらかが壊れている。 脳はそう判断せざるを得ません。そして体は「何かおかしい」という反応を起こします🤢

外の景色を見れば、目も「動いている」と報告します。2人の報告が一致するので、楽になる。理屈が合っていますね。

自分で運転すると酔わない理由

運転している人が酔わないのは、もうひとつ別の要素が関わります。予測 です。

自分でハンドルを切るので、これから体がどちら向きに振られるか、あらかじめ分かっています。

脳は「この後こう揺れるだろう」と先に見込んでおける。実際に届いた情報がその見込みと合っていれば、食い違いにはなりません。

後ろの席がつらいのは、この予測が立てられないうえに、窓から見える景色も限られるからです。

助手席のほうが楽なのは、気のせいではありません。
前が見えるぶん、次の揺れを予測できるからです。

慣れる、ということ

このモデルがおもしろいのは、「慣れ」も説明できる ところです。

船に乗り続けていると、数日で酔わなくなることがあります。脳が「揺れているときはこう感じるものだ」という 新しい見込みを覚えた からです。

そして逆のことも起きます。

船を降りたあと、数日ふらつくことがあります。陸に上がったのに、まだ揺れている感じが残る。

これは、海の上向けに覚えた見込みが、まだ残っている ためと考えられています。

つまり脳は、感覚の食い違いに 合わせ直す力 を持っています。
そしてこの力は、大人になってからも働きます。

今日のひとこと

乗り物酔いしやすい方は、体が弱いのではありません。
目と耳の食い違いに、脳が敏感なだけ です。

そして敏感さは、慣らしていける余地があります。

車での移動が多い方は、外の景色が見える席 を選ぶだけでも変わります。今日から試せることのひとつです🚗

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参考にした研究

  • Reason JT. Motion sickness adaptation: a neural mismatch model. Journal of the Royal Society of Medicine. 1978;71(11):819-829.